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科博SCAblog

科博SCA(国立科学博物館サイエンスコミュニケータ・アソシエーション)のblogです



第14回交流会 オンラインツールを試してみよう!開催報告②

第14回交流会開催報告第2弾です。
今回は6月の交流会で使用した3つ目のオンラインツール、Gather townについてご紹介したいと思います。

Gather townとは?

「Gather town」を一言で表すと、「2Dのレトロゲーム内で交流できるオンラインスペース」です。

ホストはアカウント登録が必要ですが、参加者は登録不要で、参加者25名までは無料で使えます。(25名以上は2時間/2$で500名まで)

ZoomやMeetといったツールと違い、参加者は個人のアバターを設定し、スペースと呼ばれるルーム内で、参加者間でコミュニケーションができるオンラインスペースです。

一見すると一昔前のポケモンやドラクエのような雰囲気でとてもエモい気持ちになります。


始め方はとても簡単で、Gather townのHPでサインインをしたあと、

1.スペースを作成する

2.スペースのURLを決める

3.アバターを選ぶ

という、3ステップだけで使用できます。


作成するスペースは自由に選択でき、カスタマイズが可能です。

OfficeやSocialといったテンプレートが準備されているので、参加人数やシチュエーションに合わせてスペースの大きさや雰囲気を選ぶことができます。

また、「Mapmaker」機能を使用して自分自身で床や壁、オブジェクトを配置することで、まっさらな何もない状態から自作のスペースを作成することもできます。


スペースと同じようにアバターも自由にカスタマイズが可能です。

様々な設定ができ、Body(肌の色、髪型、髭)、Clothing(トップス、ボトムス、靴)、Accessories(帽子、メガネなど)をそれぞれ数十種類から自由にカスタマイズして好みのアバターを作成できます。

アバターはいつでも自由に変更できるので、スペースの雰囲気や気分を変えるときにいじってみると楽しそうです。



スペースとアバターを作成したらいよいよスペース内に入れます。

スペース内では、カーソルキーを操作してアバターを移動させることができます。

他のアバターに接近していくとだんだんと声が入っていき、Zoomのように会話ができます。逆にアバターが離れていくとリアルと同じようにだんだんと声が遠退いていきます。

参加者間で会話ができるのはアバターが近づいているときだけではありません。

Gather townではプライベートスペースを出入りすることで、Zoomなどのブレイクアウトルームのようにグループ会話ができます。


たとえばリアルでの飲み会では席替えをして、場所を移動していろいろな人と会話をしますが、Gather townではプライベートスペースを出入りことでリアルの席替えと同じような感覚でいろいろな人との会話を楽しめます。

Gather townを使ってみて、参加者からは、「2Dレトロは安心感がある」「操作が楽でよかった」といった感想がありました。

一方で、Zoomなどとは違い、「耳だけ参加は難しそう」という声もありました。

また、現時点ではスマートフォンやタブレットはベータ版しかないので、PCからの参加が無難です。


アバターを使ってのコミュニケーションは実際に出会っているような感覚になり、かなり面白く感じました。

Gather townはゲーム感覚でのオンラインのコミュニケーションが楽しめるので、知人同士でのラフな集まりやイベントの懇親会などで使うと盛り上がると思います。

運営委員の総評
・同じテーブルの場合声が聞こえる、全員にアナウンスする機能などがよい。
・有料プランが良心的。時間単位。月単位じゃないのがありがたい。
・デザインは凝り始めると大変そう。

・今回の人数(20名弱)の場合、会場(スペース)はもっと狭くてもいいかも。

 

今回の記事が他のオンラインツールを利用される方のご参考になれば幸いです!

第14回交流会 オンラインツールを試してみよう!開催報告①

科博SCAでは会員向けの交流会を年に2~3回企画しています。
6月に行った第14回交流会では、ワークショップや懇親会で使えそうなオンラインツールをいろいろ試してみる企画を行いました。
参加人数最大17名、使用したのは、LOUNGEclusterGather townの3種類です。


LOUNGEとは?
ゲームやクイズ、アンケートなど様々なコンテンツが楽しめるオンラインインツールです。

・無料
・アカウント登録不要

のため、リモート会議や飲み会中にLOUNGEへアクセスするだけという手軽さがポイントです。

今回は、クイズ番組のような手書きパネルクイズを使用しました。
LOUNGEから自動で出題されるクイズを進行役が読み上げ→
制限時間内に参加者が回答→進行役が正解のパネルを選択→正解パネルは赤く表示
というものです。
(例:Q.軽井沢という有名な避暑地がある都道府県はこど? A.長野県)

今回の交流会では、冒頭では上記のようなクイズで使い方を確認した後、
既存のクイズ形式以外の使い方も試してみました。
例えば、進行役:みなさんのSC講座受講期は何期ですか?
参加者:各々の受講期を手書きで記入し、回答オープン!という流れです。
(スクリーンショットを撮っておかなかったのを後悔しています)

他にも、マイブームを教えてください、や、とある運営委員が蓄えている髭はいつから生やしているか?など、冒頭のアイスブレイクとして使えるツールだなと思いました。
オンラインの交流会では一人ずつ自己紹介していくだけでだいぶ時間がたってしまう…ということもあるので、こうした使い方をすることでいろんな方の近況を一気に把握できたり、そこからピックアップして話題を広げたり、ということができるように思います。

運営委員の総評
・クイズ形式以外の使い方できるのはよかった
・手書きに時間がかかる、大変だった
・制限時間が生じてしまうので選択肢式にするとよいのでは?
・アイスブレイクとしての効果を期待
・LOUNGEでできることベースでアイスブレイクするとよい
・ニコニコ生放送は視聴者アンケートを行えるが、youtube配信だと使えない
 →その代用として使えるかも?

clusterとは?
次に使用したのはcluster。バーチャル空間に集って遊ぶことができるバーチャルSNSで、
スマートフォンやPC、VR機器など様々な環境からアクセスすることができます。
基本情報は以下の通りです。

・無料
・限定公開イベント最大50人
 (スタッフやゲストは別カウント扱いで各20人まで)
・事前にアカウント取得、アプリ要インストール

3Dのアバターを会場内で操作し、会場内で自分がスクリーンを見ているような気分を味わうことができます。
リアクションやチャット欄などでコミュニケーションをとることができますが、マイク利用はスタッフ・ゲストのみと限られるので、講演会のような形式に向いているのかもしれません。

今回の我々はと言いますと…始まってしばらくはアバター操作が分からない、パソコンが重い、部屋に入れない、ハウリングが大変…など、なかなか大混乱でした。
参加者の動作環境を考慮したり、操作の確認を丁寧に行うとスムーズな進行ができるのではと思いました。
また、パワーポイントは使えないので、何かを会場に投影したい場合はpdfファイルを用意する必要があります。アニメーションを使いたい場合は要注意ですね。

集合写真を撮影しましたが、うまく操作できず後ろを向いたままの人もいたり…。
これはこれでおもしろくはありました。


また、今回は何も考えずに和室の空間を選んでしまいましたが、20名弱でもだいぶ閉塞感がありました。
ホールのような会場や屋外のような会場も選べるので、人数が多い時は開放感のある空間を選択するとよいかと思います。

運営委員の総評
・PCが重かった
・アカウント取得だけではなく、アプリのダウンロードも必要なのはハードルが高い
・使うなら事前に参加者に丁寧に伝える必要がある
・イヤホン推奨
・近代感はある
・あれだけだと物足りない、バーチャル空間でのアバターでの参加は電話しているのと同じ?
→知らない人同士の交流会だとよいかもしれないが、知っている人同士の集まりだと少し物足りないかもしれない。
・集合写真は面白かった

長くなったのでその2に続きます。次回はGather townのご紹介です!